右写真のように、片側のパンツをもう片側の方へ
突っ込むと、股ぐりの様子が明確になります。
股ぐりが「余る」「くい込んできつい」など。
原因がどこにあるのかを追求したい時に、
このような状態にすると、
とても分かりやすいです。
股ぐりに問題が出た時は「股ぐりの形」を確認してみて下さい。
「股ぐり」は他の箇所と違い・・・
パターンで作られる「面積」ではなく、
そのパターンを組み立てた時に作られる
「空間」の「容積」が重要なポイントになります。
これは、その中に・・・
「首が入る衿ぐり」「腕が入るアームホール」も
同じような事が言えると思います。
右図の☆印の部分に「体」が入ります。
☆部分が・・・
「狭すぎると、股ぐりがくい込む」
「広すぎると、股ぐりが余る」
「体を包む面積」ばかりでなく
「体が入る容積」にも注意してみて下さい。
「トップスやスカート」と違い「パンツ」は、
同じ物でも「はく人によって表情が変わる」と思います。
それは、着た時に他のアイテムとは違い「体に密着」した状態に近いからだと思っています。難しいアイテムです。
「面積と容積の関係」を自由自在にコントロール出来るようになる事。
それが「パンツのパターンの大きな課題」かもしれません。